業務実積


1991年 三重県 志摩タラサ ランドスケープデザイン

      京都府 京都産業大学 ランドスケープデザイン設計管理

      京都府「西京桂坂」近隣公園 基本設計


1992年 京都府 日仏会館ビラ九条山 庭園設計

      滋賀県 清水屋呉服店 新築基本設計

     

1993年 京都府 京都リサーチパーク ランドスケープデザイン

      鹿児島県 出水市クレーンパーク出水 ランドスケープデザイン

      大阪府 鶴見花ポートブロッサム 庭園部アトリウム


1994年 ベルギー ゲントフローラリー国際庭園コンテスト 出展

      鹿児島県 屋久島環境文化村センター ランドスケープデザイン

      兵庫県 景観園芸学校基本構想

      京都市 桂坂住宅外構設計

      京都市 桂坂東工区東海自然歩道基本構想

      京都市 京都リサーチパーク 3期外構実施設計管理

      京都市 建都1200年祭京都祭パレード基本計画、実施デザイン


1995年 ふるさとの顔づくり設計コンペ

      京都市 桂坂東工区公園基本設計

      京都市 京都産業大学市原セミナーハウス棟外構設計

      京都市 御池シンボルロードプロジェクト企画提案

      高知県 大正町ウォーキングトレイル事業


1996年 鳥取県 氷ノ山セミナーハウス ランドスケープデザイン

      鳥取県 氷ノ山自然ふれあいの里 基本構想

      徳島県 大塚製薬工場 ランドスケープデザイン 基本設計

      兵庫県 あわじ花と公園のフェスティバル

          会場デザイン及び実施設計

      大阪府 田尻町歴史館道路修景及び庭園改修基本構想

      福岡県 大野城つつじヶ丘第5号公園基本デザイン


1997年 京都府 京都産業大学留学生会館 ランドスケープデザイン

      静岡県 熱海ハーブ&ローズガーデン

          オールドローズガーデン デザイン

      大阪府 ヴィルヌーブ緑地公園 ガーデンデザイン

      宮城県 辻輝子美術館・万華鏡美術館建築及び造園設計

      高知県 窪川町ホテル基本設計

      京都府 京都産業大学10号館 ランドスケープデザイン


1998年 兵庫県 花さじき2002 基本計画

      静岡県 熱海ハーブ&ローズガーデン 野草園 デザイン

      京都府 河久新築工事設計管理

      静岡県 パシフィックフローラ基本構想

      兵庫県 ガーデニングガルテン基本構想


1999年 鳥取県 旅館小銭屋庭園設計

      東京都 武蔵野ガーデンプロジェクト

      兵庫県 宝塚市花のミュージアム構想

      静岡県 熱海花の街づくり構想


2000年 静岡県 熱海市花いっぱい運動基本計画策定業務

      兵庫県 ガーデンビレッジ 基本構想

      東京都 第1回「10カ国大使夫人のガーデニング」ホテルオークラ


2001年 埼玉県 ホテルヘリテイジガーデンコートプロジェクト実施設計

      静岡県 富士サイプレスガーデン基本構想

      静岡県 熱海市花の博覧会会場 基本構想

      大阪府 食博覧会・大阪2001屋内庭園デザイン

      兵庫県 花と緑のフェスティバル 実施設計

      東京都 第2回「10カ国大使夫人のガーデニング」ホテルオークラ


2002年 東京都 さくらさくら CUISINE JAPONAIS インテリアデザイン

      岐阜県 花フェスタ2005(花博) 基本構想

      静岡県 パシフィックフローラ2004 熱海サテライト会場事業基本構想

      兵庫県 香寺町クラインガルテン整備計画

      岐阜県 花のミュージアム 展示計画・指導

      東京都 第3回「10カ国大使夫人のガーデニング」ホテルオークラ

      岐阜県 花フェスタ記念公園 世界一のバラ園 実施設計・現場監修


2003年 京都府 京都産業大学グラウンド ランドスケープデザイン

      京都府 岩屋保育園 基本設計

      静岡県 熱海花の博覧会 サテライト会場 指導

      アメリカ ニューヨーク Oribe in New York

      静岡県 浜名湖花博 街の玉手箱 実施設計

      東京都 第4回「10カ国大使夫人のガーデニング」ホテルオークラ

      和歌山県 いこいの村わかやま 改修基本構想

      静岡県 熱海市花のまちづくり推進員・ボランティア育成業務

      滋賀県 愛知川町東部地域公園設計


2004年 中国瀋陽 花の博覧会ロ-ズパビリオン実施設計

      長崎県 ハウステンボス「ア-トガ-デン」

      アメリカ シアトル 「I Love Sushi」インテリアデザイン

      東京都 第5回「10カ国大使夫人のガーデニング」ホテルオークラ

      東京都 豊洲埠頭開発における植栽調査

      京都府 京都市歴史文化博物館 旧日銀改修計画


2005年 長野県 車山高原ビオトープ実施設計・構想施工監理

      アメリカ ニューポートビーチ The Health Emporiumデザイン

      京都府 京都市文化博物館にぎわい創出事業 基本デザイン

      東京都 第6回「10カ国大使夫人のガーデニング」ホテルオークラ


2006年 中国大連 大連港東海岸ランドスケープデザイン

      京都府 京都大学宇治キャンパス大檗プラザ構想案

      広島県 リベラ厳島美術館 基本構想

      大阪府 御領せせらぎ 基本計画

      兵庫県 朝来市国道312号線植栽設計

      長崎県 ハウステンボス 第1回ガラフローラ 構想及びデザイン

      鹿児島県 本坊酒造本社移転基本計画

      東京都 第7回「10カ国大使夫人のガーデニング」ホテルオークラ


2007年 大阪府 摂津南千里丘プロジェクト景観計画

      北海道 伊達の家新築工事・設計及び監修

      奈良県 学研都市サンタウンプラザ公共空間の利用に関する検討業務

      兵庫県 六甲山麓の家 新築設計及び施工監理

      長崎県 ハウステンボス ガーデンヴィラ 基本計画

      長崎県 ハウステンボス 第2回ガラフローラ 構想及びデザイン

      東京都 第8回「10カ国大使夫人のガーデニング」ホテルオークラ


2008年 長崎県 ハウステンボスアートガーデン 実施設計指導

      東京都 第9回「10カ国大使夫人のガーデニング」ホテルオークラ


2009年 京都府 嵯峨野の家 新工事・設計及び監修

      アメリカ ビバリーヒルズ レストラン「RIN」基本設計

      新潟県 信濃川発電所ランドスケープデザイン

      東京都 第10回「10カ国大使夫人のガーデニング」ホテルオークラ


2010年 中国深圳 レストランデザイン実施設計

      中国仙居 歴史ミュージアム基本設計

      東京都 第11回「10カ国大使夫人のガーデニング」ホテルオークラ


2011年 東京都 ホクトピアフラワーガーデンデザイン

      長野県 伊那市バラまち計画


2012年 京都府 ダイワハウス プレミスト京都御所西造園設計「悠久の庭」

      東京都 レストラン「IZAYA」設計及び監修

      東京都 第12回「10カ国大使夫人のガーデニング」ホテルオークラ

      大阪府 南千里コミュニティプラザ屋上庭園デザイン


2013年 京都府 桜谷の家 計画案

      京都府 大覚寺嵯峨天皇封建花道祭「美しい地球を生ける」

      京都府 三菱地所 元浄花院町造園設計 

      静岡県 熱海ローズハウス構想案

      愛媛県 愛媛大学グリーンゾーン整備基本計画策定委託業務

      東京都 第13回「10カ国大使夫人のガーデニング」ホテルオークラ


 

アールフュージョンのミッション

<美の文明の構築>


21世紀は人類の岐路に立った時代と記録されるだろう。科学技術の発展は人類の夢を実現すると同時に地球環境に不可逆的なダメージを与えつつある。その破滅的な未来の姿をコンピューターが正確に描き出しているにもかかわらず、目前の利益を優先させ欲望のブラックホールに吸い込まれるように人類の存続、地球上の生命の未来を投げ打とうとしている。地球温暖化という未曽有の危機に対して、科学技術の粋を結集し克服することは可能かもしれない。しかし科学技術への盲目的信仰は、やがてさらなる地球温暖化以上の破壊的危機を生みだすだろう。私たちは今、根本的な思想の変革を求められているのである。物質文明から心の文明へ、科学技術文明から美の文明へ、パラダイムそのものの変革である。その思想の根本原理は地球そのものが生命体であり、人類もその地球生命体の単なる構成要素の一部にしかすぎないという認識に基づくことが必要である。人類の未来への可能性を約束するものは他の生物たちの存在であることを忘れてはならない。

この自然と人間の調和した世界を一つの美しい風景として見立てるなら、その風景の創造はわれわれランドスケープアーキテクトに課せられた責務である。ランドスケープアーキテクトは自然の言語を空間へと転化させ自然と人間の共生する場=トポスを創造しうる。また都市に自然を根付かせ生き物たちの棲息空間として都市に新たな息吹を与えることもできる。かつて、江戸時代に訪れた異邦人をして、緑と花に装飾された江戸は世界で最も美しい都市の一つと言わしめたように美の建設者たりうることも可能である。

21世紀はランドスケープアーキテクトが主軸となり国土を、あるいは世界を創造する時代である。今、その心構えと自覚が求められている。

自然と人間の共生という視点から見た時、日本ほど自然を理解しそれを糧として美の文化をつくりあげてきた国は他にあるだろうか。縄文時代に始まるアニミズムの思想は古代神道となり仏教と習合し、常に人々の生活の隅々にまで染み渡り美しい日本の風土をつくりあげてきた。四季の変化は生活のリズムとなり食や作法といったしなやかな独自の住まい文化をつくりあげた。そして文学、絵画、芸能、茶道、華道、庭園といった日本に形を与えてきた芸術は自然そのものへの帰依であることに気づく。

地球環境の維持と気候変動防止へのプログラムには科学技術の応用だけでは不十分であり、生活からかけ離れてしまった自然を生活そのものに組み込み、自然を慈しむ心、他の生命を思いやる愛情を育てることが現在求められる最も大切なことであろう。

日本の伝統的な自然との接し方、自然をテーマにした文化芸術はその大きな規範となるだろう。

「花」はその日本の文化を象徴するものである。源氏物語では花は情景を表現するだけではなく、たとえば紫の上は樺桜、玉鬘は山吹と喩えられ人物を花の美として表現している。能の神髄を「花」という言葉で言い表した世阿弥、一輪のアサガオの花に茶の精神と美学を表現した利休など、日本の精神風土の美の頂点をなすものが「花」であった。

われわれのプロジェクトは「花」のこうした自然的、文化的、芸術的価値を現代に再構築し、環境問題を解決する糸口を「美の文明」として日本から世界に発信することである。

白砂 伸夫


<プロフィール>

1953年  京都生まれ

1976年  信州大学農学部卒業

1976年〜1983年 京都大学建築学教室にて故・増田友也教授に    

            師事・建築と哲学を学ぶ

1991年〜現在 株式会社ART FUSION設立 同代表取締役就任

2000年〜2007年 近畿大学非常勤講師

2002年〜2005年 京都造形芸術大学非常勤講師

2003年〜2010年 長崎ハウステンボスアドバイザー

2008年〜現在 神戸国際大学

         経済学部:都市環境・観光学科教授


<受賞>

1986年  京都市景観賞「京都西京桂坂」

1988年  建設省ふるさとの顔づくり月間賞

1994年  ゲントローラリー94(ベルギー)

       国際庭園コンテスト2位及び国際審査員特別賞

1994年  東京都湾岸新都市構想案入選

1995年  大津市景観賞「煌めき大津賞」「清水屋呉服店」

2004年  パシフィックフローラ 「熱海の花火」優秀賞受賞 


<著書>

「現代のランドスケープアーキテクト」(共著)マルモ出版 1996年

「住まいの空間構成」(共著) 彰国社 2000年

「白砂伸夫作品集」 マルモ出版 2004年

「イングリッシュローズ」講談社(共著)2005年

「ようこそバラの花園へ」マルモ出版(監修)2008年

「LANDSCAPE WORKS」マルモ出版(共著)2009年